夕方、井の頭公園を散歩した。

思ったより沢山咲いていて、ほぼ満開。

例年より大分早いのかな、、。

 

心楽しそうに、そぞろ歩く人たち。

ブルーシートでお花見する人たち。

最近は外国人のグループもよく見かけるようになった。

 

それにしても、こんなに一斉に野外でお花見する習慣というのは
日本だけらしい。

いつもしないことだけど、お花見する人たちの集合意識と交わるように、心を向けてみる。

それは、奥ゆかしくも、葛藤に満ちたような

普段は表に出さずにいる感情のようなものでもあり

かといって、命の咲き誇るを諦めてしまったわけではない。

 

そんな、言葉にも出さない気持ちが

こうして、一瞬のうちに、淡いピンクで世を満たす桜に重なり

そんな心の奥の、命の喜びのようなものを

表現しているかのような。

 

本当は、日本人の魂は

もっともっと、喜びを表現し、分かち合いたいのだと

そんな遠くからの叫びにも似た声

そんな声が耳をかすめた

春の夕暮れであったのです。