スラヴ菩提樹の下で行なわれるオムラジナ会の誓い
昨日ミュシャ展に行ってきたのですが、今だにすごーく混んでいました。
(同美術館内の、草間彌生展はさらにスゴイ状態でした。平日なのに@@)
その昔(すでに四半世紀以上前ですが~)、フランスで女子学生だった頃、1年目はイギリスに程近いブルターニュ地方のナントという街にいたのですが、女子寮のキッチンの壁紙がミュシャでした。
初期の彼は、商業デザインも沢山手がけていたようで、アレは多分、ココアの缶か何かのイラストだったと思います。
赤いドレスの女の子がカフェオレどんぶりでココアを飲んでいて、隣りには黒猫がいたように記憶しています。
それを壁紙にしたものだと思いますが、可愛かったな~。
晩年のミュシャは、故郷への思いがベースとなった「スラヴ叙事詩」という大作を何枚も描いていて、その多くは壁一面というようなすご~く大きな作品でした。
最近の美術館は、撮影OKの展示もあってビックリします。
「それってどうなの?」
と思いながらも、ちょっとだけ撮ってみる(笑)
写真は「スラヴ菩提樹の下で行なわれるオムラジナ会の誓い」と「スラヴ民俗は人類のために」いう作品。
彼の絵には、民族を護り導く神、女神、スピリット(音声ガイドでは「幻影」と表現されていましたが)が沢山描かれています。
きっと、ミュシャ自身はその存在達を実際に見たり、感じたりしていたのだと思います。
戦いの勝利の絵が、栄光というよりは空虚さを表現していたり、民族の誇りに目覚めて、人類への祈りを捧げるようなテーマが根底にあったり。
この一連の「スラヴ叙事詩」シリーズ全作品がチェコ以外で展示されることは初めてなのだそうです。
これは、ぜったいに天界の美術担当の皆さまが、
「ちょっとこれ、今日本人へのメッセージとして送って」
との計らいなのでしょう。
今の日本にも、私たちという日本民俗が、これからの時代の意識に目覚めるべく、沢山の守護の存在たちが導いてくれていますね。
気づいていてもいなくても、大きな導きの中にいることを
美しく、強く、感じ入ったことでした。
スラヴ民俗の賛歌(スラヴ民俗は人類のために)