蜷川演劇は、ご本人が現役のうちに一度は観に行かなくちゃな~と思っていました。
と、今回ふと聞けば、この「四谷怪談」、音楽を高校時代からファンである、日本ロックの草分け的存在の””Moon Riders””の鈴木慶一氏が担当しているというではありませんか!
これを観に行かなくていつ行くんだと思い、即刻チケットを予約。
バブル時代はチケット取るのも一苦労だったらしい蜷川演劇ですが、 シアターコクーンの5列目の真ん中という良い席が取れ、本日昼間行ってきました。
開演前の客席に着くと、緞帳は歌舞伎の黒赤緑の縞で演出、すでにスモークが煙っておりました。
そして突然始まるブッチ切りのオープニング音楽と演出で、既に私は涙です(笑)
ロックミュージカル「騒音的歌舞伎」ってサブタイトルがなかなかピッタリな舞台だったのですが、やはり何といってもファンとしては、ところどころで鳴り響く彼らのあのサウンドを思い出させる音が(Moon Riders としては活動を停止しているので、鈴木慶一氏のみなのですが)
「キタ~~ッ!」
「コレだ~~~っ!Moon Ridersだ~~っ!」
という感じで(笑)何か体内で血潮が湧き踊り、あの70年代の熱いテンションのようなものを久しぶりに感じたのでした。
加えて、隣の席の女性がつけていたプワゾン(だったと思う)の香水が、その時代のアゲアゲな感じをさらに盛り上げるかのようでした(笑)
途中休憩を何度かはさんで3時間半の舞台。
「怪談」といっても、コワイような要素は原作が怪談だという以外に何も無く、終始楽しめるし、意表をついた破天荒な演出が蜷川演劇初体験の私には非常に斬新で、なるほど~、これは皆観に来るな~、と思いました。
登場人物は原作に忠実なのですが、時代背景は70年代あたり。
その時代でありながら、伊右衛門だったり、お岩、お梅といった名前の彼らが、蜷川ワールド独自の四谷怪談を繰り広げるのです。
役者さんみんな好演をしているのですが、お岩の夫で主役の、伊右衛門役の佐藤隆太くんが熱演してます。
お岩役が、2代目尾上松也という歌舞伎俳優さんなのもイイです。
そして私が一番好きだったのは、2幕だったか3幕に「夢の場」というお岩さんが登場するあのシーン、すごい可笑しみで最高でした。(これから見る方いるかもしれないので、内容は言いませんが)
そして何より演劇というのは、公共の電波を使用するTVなどと違って、そこでしか使えないようなナマで露骨な表現なども使って、作者が表現したいことを伝える芸術です。
そういう意味ではそのナマナマしさ、生きた芸術であり、大衆芸能であったとしても、人々に活力と独自の頭で考える機会を与える、あのエネルギーというのが素晴らしいですよね。
テレビでもインターネットでも、絵画や写真のような静止した芸術でもない、あの「生きた表現」という言葉では言い切れない、
う~ん、何というか、「精液の匂いがするような」とでも言えばいいのかな、そんなナマナマしい生命力を感じることができるのです。
だから私はこれから日本でも、ヨーロッパやなんかと同じように、若いコ達をはじめ、すべての世代にもっと良い舞台芸術が生き残って広がっていくといいのにな、と思います。
とりわけ今回の「ボクの四谷怪談」は、時代を股にかけた、トランスカルチャー?トランス異次元?とでも言うような要素があって、それが大昔と昔と今であるならば、これからは、現在ともっと異次元な文化との、それこそ宇宙文化とのクロスカルチャーな舞台だったり、そんなのがドラエモンみたいに生まれてきたりするかも、って思ったりして楽しみな気分になりました。
演劇、つまりドラマ、なんだけれど、それを演じる人が、今日の舞台の役者さんの何人かに感じたように、本当に突き抜けていると(脇役さんであっても)、凄い可笑し味があるものですよね。
それでいて、ものすご~く深いものを表現していたりする。
私たちの人生も、起こっていることは実はドラマ、ていう言い方をしますけれど、それも、そのぐらい本気でエンジョイするならば、誰でも真実を見いだすきっかけを得るのかもしれません。
そんな深い思いまで抱かせる、本日の蜷川演劇「ボクの四谷怪談」でありました。
蜷川演劇は、ご本人が現役のうちに一度は観に行かなくちゃな~と思っていました。
と、今回ふと聞けば、この「四谷怪談」、音楽を高校時代からファンである、日本ロックの草分け的存在の””Moon Riders””の鈴木慶一氏が担当しているというではありませんか!
これを観に行かなくていつ行くんだと思い、即刻チケットを予約。
バブル時代はチケット取るのも一苦労だったらしい蜷川演劇ですが、 シアターコクーンの5列目の真ん中という良い席が取れ、本日昼間行ってきました。
開演前の客席に着くと、緞帳は歌舞伎の黒赤緑の縞で演出、すでにスモークが煙っておりました。
そして突然始まるブッチ切りのオープニング音楽と演出で、既に私は涙です(笑)
ロックミュージカル「騒音的歌舞伎」ってサブタイトルがなかなかピッタリな舞台だったのですが、やはり何といってもファンとしては、ところどころで鳴り響く彼らのあのサウンドを思い出させる音が(Moon Riders としては活動を停止しているので、鈴木慶一氏のみなのですが)
「キタ~~ッ!」
「コレだ~~~っ!Moon Ridersだ~~っ!」
という感じで(笑)何か体内で血潮が湧き踊り、あの70年代の熱いテンションのようなものを久しぶりに感じたのでした。
加えて、隣の席の女性がつけていたプワゾン(だったと思う)の香水が、その時代のアゲアゲな感じをさらに盛り上げるかのようでした(笑)
途中休憩を何度かはさんで3時間半の舞台。
「怪談」といっても、コワイような要素は原作が怪談だという以外に何も無く、終始楽しめるし、意表をついた破天荒な演出が蜷川演劇初体験の私には非常に斬新で、なるほど~、これは皆観に来るな~、と思いました。
登場人物は原作に忠実なのですが、時代背景は70年代あたり。
その時代でありながら、伊右衛門だったり、お岩、お梅といった名前の彼らが、蜷川ワールド独自の四谷怪談を繰り広げるのです。
役者さんみんな好演をしているのですが、お岩の夫で主役の、伊右衛門役の佐藤隆太くんが熱演してます。
お岩役が、2代目尾上松也という歌舞伎俳優さんなのもイイです。
そして私が一番好きだったのは、2幕だったか3幕に「夢の場」というお岩さんが登場するあのシーン、すごい可笑しみで最高でした。(これから見る方いるかもしれないので、内容は言いませんが)
そして何より演劇というのは、公共の電波を使用するTVなどと違って、そこでしか使えないようなナマで露骨な表現なども使って、作者が表現したいことを伝える芸術です。
そういう意味ではそのナマナマしさ、生きた芸術であり、大衆芸能であったとしても、人々に活力と独自の頭で考える機会を与える、あのエネルギーというのが素晴らしいですよね。
テレビでもインターネットでも、絵画や写真のような静止した芸術でもない、あの「生きた表現」という言葉では言い切れない、
う~ん、何というか、「精液の匂いがするような」とでも言えばいいのかな、そんなナマナマしい生命力を感じることができるのです。
だから私はこれから日本でも、ヨーロッパやなんかと同じように、若いコ達をはじめ、すべての世代にもっと良い舞台芸術が生き残って広がっていくといいのにな、と思います。
とりわけ今回の「ボクの四谷怪談」は、時代を股にかけた、トランスカルチャー?トランス異次元?とでも言うような要素があって、それが大昔と昔と今であるならば、これからは、現在ともっと異次元な文化との、それこそ宇宙文化とのクロスカルチャーな舞台だったり、そんなのがドラエモンみたいに生まれてきたりするかも、って思ったりして楽しみな気分になりました。
演劇、つまりドラマ、なんだけれど、それを演じる人が、今日の舞台の役者さんの何人かに感じたように、本当に突き抜けていると(脇役さんであっても)、凄い可笑し味があるものですよね。
それでいて、ものすご~く深いものを表現していたりする。
私たちの人生も、起こっていることは実はドラマ、ていう言い方をしますけれど、それも、そのぐらい本気でエンジョイするならば、誰でも真実を見いだすきっかけを得るのかもしれません。
そんな深い思いまで抱かせる、本日の蜷川演劇「ボクの四谷怪談」でありました。