友人が観に行こうというので、行ってきました。
ココ・アヴァン・シャネル。
「アメリ」のオドレイ・トトゥがあまりにも本人の雰囲気を出しています。
そしてシャネルの孤児院時代を演じる子役の、あの意志の強そうな瞳が凄いです。
友人は、シャーリー・マクレーンが主役の英語版のココ・シャネルも見て来たそうですが、やはりかなり解釈も違ったそうです。多分画面から発しているものも、そうとう違うエネルギーだと思います。
この映画では、成功してからの事はほとんど描かれていず、下積み時代のみを描いています。
すごいですね、あの底力、この魂にあり、、って感じです。
大成功する人、波乱の人生送ることが多いですけれど、映画になった人では、マリア・カラスとか、エディット・ピアフ(彼女も孤児でした)なんかと意識がだぶってしまいます。
底力、ってことでは、やはりクチュールの底力もですよね。
昔、フランス語を習い始めた時、couturier(クチュリエ/お針子さん)という言葉を職業名の一つとして習った時、何だかこの言葉が可愛くて大好きになり、すぐに覚えました。
お針子とし働きながら、キャバレーで歌ってショービジネスでの世界での成功を夢見ていたシャネル。
その強烈な個性と魅力から、いろんな男性に愛されながら、その愛を踏み台にしてのしあがっていくシャネル。
しかし、そのスタイルと意識の根底にあるものは、修道院系の孤児院がもとになっているとも言われています。
映画では、その孤児院での制服、生活があまりにも美しく描かれていて、私は個人的に全編を通して、この映画のハイライトは、あの孤児院での生活の数カットではなかったか、と思うほど印象的でした。
資産家の男性に気に入られ、当時の富裕層の女性と接するようになっても、彼女たちの装いを、化粧しすぎ、羽飾りつけすぎ、コルセットで締め付け過ぎ、すべてがやり過ぎのまるでデコレーションケーキのよう、と評して、自らのスタイルを打ち出していきます。
それも、「シンプルな帽子が斬新よ。それで食べていけるわ」
と親しくなった女優さんに言われても
「そんな事はしたくないわ」
といって、ただ自分にしっくりくる装いを自分でつくっているうちに、そのスタイルが出来あがってきた、というところがまたかっこいいです。
けれども、自分を養ってくれていた男達から自立するために、つまりは食べるために、生きるために、あのシャネルができあがったのでした。
しかも20世紀初頭のあの時代に・・。
今、フランスというところは、女性が強くなければフランスではありません。
しかも、気の利いた皮肉の一つも言えてようやく一人前です。
それでも、シャネルの生まれた頃は、まだまだ女性は男性の”所有物”だったのです。
そんな時代に、何者にも媚びない強烈な個性で成り上がったココ・シャネル。決して性格が良かったなどとは思えません。
徹底的に自分にチャレンジした革命的女性。
私が友人と入った劇場は、ガラガラに空いていて、日本では人気のある映画でもないのでしょうが、春にフランスでは大ヒットしたらしいです。
現在のフランス、子育て支援政策が功を奏して、先進国で唯一出生率が順調に上がっているそうです。
ほんの1、5昔くらい前までは、女性の自立を声高にうたっていましたが、最近では、結婚はどうでもいいけど、子供は産まなくちゃね、ということでバランスとって頑張っています。(笑)
そんなフランス女性たちが、”あたし達が憧れたあの時代の女性革命家”としてのシャネル。恋多き人生でありながら、生涯結婚をすることなく、意志を貫き、自分の道に生きた彼女、に敬意をもって映画で観ている様子が目にうかびます。
余談ですが、フランス人女性、魅力的で素敵な人も多いのですが、ま~、性悪女もかなり多いです(笑)
差別発言ですね~。でも承知で言っちゃいます。
それでも、魅力や才能があれば、それも含めて素敵な女性として君臨します。
その魅力、というのは、やはり彼らのもつ「美意識」に関わるものだと思います。
この美は、単なる美醜、表面的な美でありません。
考え方や言葉、行動、その背景にある哲学のようなものまでも含めての、美、ということになると思います。
あの人たちは、とことんそういうものに妥協しない人たちだと思います。
映画としての ココ・アヴァン・シャネルは、ストーリー性など映画として見ごたえがある、という作品ではないと思います。何せ実話、ドキュメンタリー映画でもあるわけなので。
ですが、彼女の知られざる修業時代、フランス、クチュール、などに興味ある向きには一見の価値はあると思います。
というわけで、ブランドとしてのココ・シャネルには、ほとんど興味のない私ですが、最高に個性的で魅力的で、斬新な革命家だった性悪女、世界のココ・シャネルに改めて敬意を捧げたいと思います。
携帯サイトはこちらhttp://www.maria-angels.jp/m/
友人が観に行こうというので、行ってきました。
ココ・アヴァン・シャネル。
「アメリ」のオドレイ・トトゥがあまりにも本人の雰囲気を出しています。
そしてシャネルの孤児院時代を演じる子役の、あの意志の強そうな瞳が凄いです。
友人は、シャーリー・マクレーンが主役の英語版のココ・シャネルも見て来たそうですが、やはりかなり解釈も違ったそうです。多分画面から発しているものも、そうとう違うエネルギーだと思います。
この映画では、成功してからの事はほとんど描かれていず、下積み時代のみを描いています。
すごいですね、あの底力、この魂にあり、、って感じです。
大成功する人、波乱の人生送ることが多いですけれど、映画になった人では、マリア・カラスとか、エディット・ピアフ(彼女も孤児でした)なんかと意識がだぶってしまいます。
底力、ってことでは、やはりクチュールの底力もですよね。
昔、フランス語を習い始めた時、couturier(クチュリエ/お針子さん)という言葉を職業名の一つとして習った時、何だかこの言葉が可愛くて大好きになり、すぐに覚えました。
お針子とし働きながら、キャバレーで歌ってショービジネスでの世界での成功を夢見ていたシャネル。
その強烈な個性と魅力から、いろんな男性に愛されながら、その愛を踏み台にしてのしあがっていくシャネル。
しかし、そのスタイルと意識の根底にあるものは、修道院系の孤児院がもとになっているとも言われています。
映画では、その孤児院での制服、生活があまりにも美しく描かれていて、私は個人的に全編を通して、この映画のハイライトは、あの孤児院での生活の数カットではなかったか、と思うほど印象的でした。
資産家の男性に気に入られ、当時の富裕層の女性と接するようになっても、彼女たちの装いを、化粧しすぎ、羽飾りつけすぎ、コルセットで締め付け過ぎ、すべてがやり過ぎのまるでデコレーションケーキのよう、と評して、自らのスタイルを打ち出していきます。
それも、「シンプルな帽子が斬新よ。それで食べていけるわ」
と親しくなった女優さんに言われても
「そんな事はしたくないわ」
といって、ただ自分にしっくりくる装いを自分でつくっているうちに、そのスタイルが出来あがってきた、というところがまたかっこいいです。
けれども、自分を養ってくれていた男達から自立するために、つまりは食べるために、生きるために、あのシャネルができあがったのでした。
しかも20世紀初頭のあの時代に・・。
今、フランスというところは、女性が強くなければフランスではありません。
しかも、気の利いた皮肉の一つも言えてようやく一人前です。
それでも、シャネルの生まれた頃は、まだまだ女性は男性の”所有物”だったのです。
そんな時代に、何者にも媚びない強烈な個性で成り上がったココ・シャネル。決して性格が良かったなどとは思えません。
徹底的に自分にチャレンジした革命的女性。
私が友人と入った劇場は、ガラガラに空いていて、日本では人気のある映画でもないのでしょうが、春にフランスでは大ヒットしたらしいです。
現在のフランス、子育て支援政策が功を奏して、先進国で唯一出生率が順調に上がっているそうです。
ほんの1、5昔くらい前までは、女性の自立を声高にうたっていましたが、最近では、結婚はどうでもいいけど、子供は産まなくちゃね、ということでバランスとって頑張っています。(笑)
そんなフランス女性たちが、”あたし達が憧れたあの時代の女性革命家”としてのシャネル。恋多き人生でありながら、生涯結婚をすることなく、意志を貫き、自分の道に生きた彼女、に敬意をもって映画で観ている様子が目にうかびます。
余談ですが、フランス人女性、魅力的で素敵な人も多いのですが、ま~、性悪女もかなり多いです(笑)
差別発言ですね~。でも承知で言っちゃいます。
それでも、魅力や才能があれば、それも含めて素敵な女性として君臨します。
その魅力、というのは、やはり彼らのもつ「美意識」に関わるものだと思います。
この美は、単なる美醜、表面的な美でありません。
考え方や言葉、行動、その背景にある哲学のようなものまでも含めての、美、ということになると思います。
あの人たちは、とことんそういうものに妥協しない人たちだと思います。
映画としての ココ・アヴァン・シャネルは、ストーリー性など映画として見ごたえがある、という作品ではないと思います。何せ実話、ドキュメンタリー映画でもあるわけなので。
ですが、彼女の知られざる修業時代、フランス、クチュール、などに興味ある向きには一見の価値はあると思います。
というわけで、ブランドとしてのココ・シャネルには、ほとんど興味のない私ですが、最高に個性的で魅力的で、斬新な革命家だった性悪女、世界のココ・シャネルに改めて敬意を捧げたいと思います。
携帯サイトはこちらhttp://www.maria-angels.jp/m/