8月9日、長崎市長の「平和宣言」

今だに痛みを継承している被爆者の代弁者として、唯一の被爆国日本の、そして被爆地長崎の市長として、自分のミッションを正々堂々と果たすべく、平和宣言を唱える田上市長を私はカッコいいと思います。

日本が被爆国として原点に帰り、きちんと世界の期待に答えていく責任があることを訴えています。

核拡散防止条約(NPT)の

『いかなる状況下でも核兵器を使用してはならない』

に対して、世界の70カ国を越える国々が賛同しているいるのにも関わらず、日本政府は賛同していないのです。

一番それを訴える立場の日本が「YES」と言えないのは、あまりにも体験に学ばないどころか、人として、命として、人類として今一番大切なことに、どこどこまでも盲目になっていないでしょうか。

もうそろそろ、人間て何の為に生きているのか、いい加減目を醒まして自分に問い直してください、と言いたいです。
地上でこんなに大変な事ばかりが目の前に起こっているのに・・。
本気で気づこうとさえすれば、必ず道が開けるチャンスの時なのに。

でも長崎市長のように、大きな権力に屈することなく、正々堂々と自分らしく、言うべきことを言って行動する人。そんな人が少しずつ増えてきているように思います。以前にもいたのでしょうが、かつての時代では潰されることが多かったのでしょう。

世界のほとんどの人が、普通に願っていることを、当たり前に実現していくという力。
それは、私たち一人一人が持っている力なのだと、気づく必要があると思います。

私たちのほとんどは、戦争なんかもうまっぴらゴメンなのです。

世界のどこでも、再び核兵器など使われることなんて望んでいないのです。

原発の被害者にだってなりたくないのです。

子供でも分かるフツーのあたりまえのことを、あたりまえにNOといえる

人としてあたりまえの感覚を取りもどす、本来の私たちを取り戻す時だと思います。

長崎市長の平和宣言を聞いていたら、何故だかこの曲が頭の中で聞こえてきました。

心の声を、無視して生きるな!・・というように。

感じることを怖がるな。

正義はどっちだって言って戦うな。

答えは一輪の花の中に、そこに宿る愛の摂理に、その真理があるのに

とでも言うように。。

☆The Rose (Tribute to Janis Jopilin) by Bette Midler

痛々しいほどに正直だった、Janisが好きです。

以下 2013年長崎平和宣言全文

「68年前の今日、このまちの上空にアメリカの爆撃機が一発の原子爆弾を投下しました。熱線、爆風、放射線の威力は凄まじく、直後から起こった火災は一昼夜続きました。人々が暮らしていた街は一瞬で廃墟となり、24万人の市民のうち15万人が傷つき、そのうち74,000人の方々が命を奪われました。生き残った被爆者は68年たった今もなお、放射線による白血病やがん発病への不安、そして深い心の傷を抱え続けています。

このむごい兵器を作ったのは人間です。広島と長崎で二度までも使ったのも人間です。核実験を繰り返し、地球を汚染し続けているのも人間です。

人間はこれまで数々の過ちを犯してきました。だからこそ忘れてはならない過去の誓いを、立ち返るべき原点を、折りにふれ確かめなければなりません。日本政府に被爆国としての原点に帰ることを求めます。

今年4月、ジュネーブで開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会で提出された核兵器の非人道性を訴える共同声明に80カ国が賛同しました。南アフリカなどの提案国は、わが国にも賛同の署名を求めました。しかし日本政府は署名せず、世界の期待を裏切りました。人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではない、という文言が受け入れられないとすれば核兵器の使用を状況によっては認めるという姿勢を日本政府は示したことになります。これは二度と、世界の誰にも被爆の経験をさせないという、被爆国としての原点に反します。

インドとの原子力協定交渉の再開についても同じです。NPTに加盟せず核保有したインドへの原子力協力は、核兵器保有国をこれ以上増やさないためのルールを定めたNPTを形骸化することになります。NPTを脱退して核保有を目指す北朝鮮などの動きを正当化する口実を与え、朝鮮半島の非核化の妨げにもなります。日本政府には被爆国としての原点に帰ることを求めます。

非核三原則の法制化への取り組み、北東アジア非核兵器地帯検討の呼びかけなど、被爆国としてのリーダーシップを具体的な行動に移すことを求めます。

核兵器保有国にはNPTの中で核軍縮への誠実な努力義務が課されています。これは世界に対する約束です。

2009年4月、アメリカのオバマ大統領はプラハで「核兵器のない世界」を目指す決意を示しました。今年6月にはベルリンで「核兵器が存在する限り私たちは真に安全ではない」と述べ、さらなる核軍縮に取り組むことを明らかにしました。被爆地はオバマ大統領の姿勢を支持します。

しかし、世界には今も17,000発以上の核弾頭が存在し、その90%以上がアメリカとロシアのものです。オバマ大統領、プーチン大統領、もっと早く、もっと大胆に核弾頭の削減に取り組んでください。「核兵器のない世界」を遠い夢とするのではなく、人間が早急に解決すべき課題として、核兵器の廃絶に取り組み、世界との約束を果たすべきです。

核兵器のない世界の実現を国のリーダーだけに任せるのではなく、市民社会を構成する私たち一人ひとりにもできることがあります。「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにする」という日本国憲法前文には平和を希求するという日本国民の固い決意が込められています。かつて戦争が多くの人の命を奪い、心と体を深く傷つけた事実を戦争がもたらした数々のむごい光景を決して忘れない、決して繰り返さないという平和希求の原点を忘れないためには戦争体験、被爆体験を語り継ぐことが不可欠です。

若い世代の皆さん、被爆者の声を聞いたことがありますか。「ノーモア・ヒロシマ ノーモア・ナガサキ ノーモア・ウォー ノーモア・ヒバクシャ」と叫ぶ声をあなた方は被爆者の声を直接聞くことができる最後の世代です。68年前、原子雲の下で何があったのか。なぜ被爆者は未来のために身を削りながら核兵器廃絶を訴え続けるのか。被爆者の声に耳を傾けてみてください。そしてあなたが住む世界、あなたの子どもたちが生きる未来に核兵器が存在していいのか、考えてみてください。互いに話し合ってみてください。あなたたちこそが未来なのです。

地域の市民としてできることもあります。わが国では自治体の90%近くが非核宣言をしています。非核宣言は、核兵器の犠牲者になることを拒み、平和の求める市民の決意を示すものです。宣言をした自治体でつくる日本非核宣言自治体協議会は今月、設立30周年を迎えました。皆さんが宣言を行動に移そうとするときは協議会も、被爆地も、仲間として力をお貸しします。

長崎では今年11月、「第5回核兵器廃絶―地球市民集会ナガサキ」を開催します。市民の力で核兵器廃絶を被爆地から世界へ発信します。

東京電力福島第一原子力発電所の事故は未だ収束せず、放射能の被害は拡大しています。多くの方々が平穏な日々を突然奪われたうえ、将来の見通しが立たない暮らしを強いられています。長崎は福島の一日も早い復興を願い応援していきます。

先月、核兵器廃絶を訴え、被爆者援護の充実に力を尽くしてきた山口仙二さんが亡くなられました。被爆者はいよいよ少なくなり、平均年齢は78歳を超えました。高齢化する被爆者の援護の充実をあらためて求めます。

原子爆弾により亡くなられた方々に心から哀悼の意を捧げ、広島市と協力して核兵器のない世界の実現に努力し続けることをここに宣言します。」

 

 

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8月9日、長崎市長の「平和宣言」

今だに痛みを継承している被爆者の代弁者として、唯一の被爆国日本の、そして被爆地長崎の市長として、自分のミッションを正々堂々と果たすべく、平和宣言を唱える田上市長を私はカッコいいと思います。

日本が被爆国として原点に帰り、きちんと世界の期待に答えていく責任があることを訴えています。

核拡散防止条約(NPT)の

『いかなる状況下でも核兵器を使用してはならない』

に対して、世界の70カ国を越える国々が賛同しているいるのにも関わらず、日本政府は賛同していないのです。

一番それを訴える立場の日本が「YES」と言えないのは、あまりにも体験に学ばないどころか、人として、命として、人類として今一番大切なことに、どこどこまでも盲目になっていないでしょうか。

もうそろそろ、人間て何の為に生きているのか、いい加減目を醒まして自分に問い直してください、と言いたいです。
地上でこんなに大変な事ばかりが目の前に起こっているのに・・。
本気で気づこうとさえすれば、必ず道が開けるチャンスの時なのに。

でも長崎市長のように、大きな権力に屈することなく、正々堂々と自分らしく、言うべきことを言って行動する人。そんな人が少しずつ増えてきているように思います。以前にもいたのでしょうが、かつての時代では潰されることが多かったのでしょう。

世界のほとんどの人が、普通に願っていることを、当たり前に実現していくという力。
それは、私たち一人一人が持っている力なのだと、気づく必要があると思います。

私たちのほとんどは、戦争なんかもうまっぴらゴメンなのです。

世界のどこでも、再び核兵器など使われることなんて望んでいないのです。

原発の被害者にだってなりたくないのです。

子供でも分かるフツーのあたりまえのことを、あたりまえにNOといえる

人としてあたりまえの感覚を取りもどす、本来の私たちを取り戻す時だと思います。

長崎市長の平和宣言を聞いていたら、何故だかこの曲が頭の中で聞こえてきました。

心の声を、無視して生きるな!・・というように。

感じることを怖がるな。

正義はどっちだって言って戦うな。

答えは一輪の花の中に、そこに宿る愛の摂理に、その真理があるのに

とでも言うように。。

☆The Rose (Tribute to Janis Jopilin) by Bette Midler

痛々しいほどに正直だった、Janisが好きです。

以下 2013年長崎平和宣言全文

「68年前の今日、このまちの上空にアメリカの爆撃機が一発の原子爆弾を投下しました。熱線、爆風、放射線の威力は凄まじく、直後から起こった火災は一昼夜続きました。人々が暮らしていた街は一瞬で廃墟となり、24万人の市民のうち15万人が傷つき、そのうち74,000人の方々が命を奪われました。生き残った被爆者は68年たった今もなお、放射線による白血病やがん発病への不安、そして深い心の傷を抱え続けています。

このむごい兵器を作ったのは人間です。広島と長崎で二度までも使ったのも人間です。核実験を繰り返し、地球を汚染し続けているのも人間です。

人間はこれまで数々の過ちを犯してきました。だからこそ忘れてはならない過去の誓いを、立ち返るべき原点を、折りにふれ確かめなければなりません。日本政府に被爆国としての原点に帰ることを求めます。

今年4月、ジュネーブで開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会で提出された核兵器の非人道性を訴える共同声明に80カ国が賛同しました。南アフリカなどの提案国は、わが国にも賛同の署名を求めました。しかし日本政府は署名せず、世界の期待を裏切りました。人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではない、という文言が受け入れられないとすれば核兵器の使用を状況によっては認めるという姿勢を日本政府は示したことになります。これは二度と、世界の誰にも被爆の経験をさせないという、被爆国としての原点に反します。

インドとの原子力協定交渉の再開についても同じです。NPTに加盟せず核保有したインドへの原子力協力は、核兵器保有国をこれ以上増やさないためのルールを定めたNPTを形骸化することになります。NPTを脱退して核保有を目指す北朝鮮などの動きを正当化する口実を与え、朝鮮半島の非核化の妨げにもなります。日本政府には被爆国としての原点に帰ることを求めます。

非核三原則の法制化への取り組み、北東アジア非核兵器地帯検討の呼びかけなど、被爆国としてのリーダーシップを具体的な行動に移すことを求めます。

核兵器保有国にはNPTの中で核軍縮への誠実な努力義務が課されています。これは世界に対する約束です。

2009年4月、アメリカのオバマ大統領はプラハで「核兵器のない世界」を目指す決意を示しました。今年6月にはベルリンで「核兵器が存在する限り私たちは真に安全ではない」と述べ、さらなる核軍縮に取り組むことを明らかにしました。被爆地はオバマ大統領の姿勢を支持します。

しかし、世界には今も17,000発以上の核弾頭が存在し、その90%以上がアメリカとロシアのものです。オバマ大統領、プーチン大統領、もっと早く、もっと大胆に核弾頭の削減に取り組んでください。「核兵器のない世界」を遠い夢とするのではなく、人間が早急に解決すべき課題として、核兵器の廃絶に取り組み、世界との約束を果たすべきです。

核兵器のない世界の実現を国のリーダーだけに任せるのではなく、市民社会を構成する私たち一人ひとりにもできることがあります。「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにする」という日本国憲法前文には平和を希求するという日本国民の固い決意が込められています。かつて戦争が多くの人の命を奪い、心と体を深く傷つけた事実を戦争がもたらした数々のむごい光景を決して忘れない、決して繰り返さないという平和希求の原点を忘れないためには戦争体験、被爆体験を語り継ぐことが不可欠です。

若い世代の皆さん、被爆者の声を聞いたことがありますか。「ノーモア・ヒロシマ ノーモア・ナガサキ ノーモア・ウォー ノーモア・ヒバクシャ」と叫ぶ声をあなた方は被爆者の声を直接聞くことができる最後の世代です。68年前、原子雲の下で何があったのか。なぜ被爆者は未来のために身を削りながら核兵器廃絶を訴え続けるのか。被爆者の声に耳を傾けてみてください。そしてあなたが住む世界、あなたの子どもたちが生きる未来に核兵器が存在していいのか、考えてみてください。互いに話し合ってみてください。あなたたちこそが未来なのです。

地域の市民としてできることもあります。わが国では自治体の90%近くが非核宣言をしています。非核宣言は、核兵器の犠牲者になることを拒み、平和の求める市民の決意を示すものです。宣言をした自治体でつくる日本非核宣言自治体協議会は今月、設立30周年を迎えました。皆さんが宣言を行動に移そうとするときは協議会も、被爆地も、仲間として力をお貸しします。

長崎では今年11月、「第5回核兵器廃絶―地球市民集会ナガサキ」を開催します。市民の力で核兵器廃絶を被爆地から世界へ発信します。

東京電力福島第一原子力発電所の事故は未だ収束せず、放射能の被害は拡大しています。多くの方々が平穏な日々を突然奪われたうえ、将来の見通しが立たない暮らしを強いられています。長崎は福島の一日も早い復興を願い応援していきます。

先月、核兵器廃絶を訴え、被爆者援護の充実に力を尽くしてきた山口仙二さんが亡くなられました。被爆者はいよいよ少なくなり、平均年齢は78歳を超えました。高齢化する被爆者の援護の充実をあらためて求めます。

原子爆弾により亡くなられた方々に心から哀悼の意を捧げ、広島市と協力して核兵器のない世界の実現に努力し続けることをここに宣言します。」

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