一言、面白いです。
この映画。

まだ公開前ですが、試写会当て名人の知人が6枚(!)とか当ててくれたので、有り難く観にいってきました。

前評判が良かったので面白いんだろうな~とは思っていたものの、そもそも私あまり邦画って好きじゃなくて、わざわざ映画館に邦画を観にいくことがほとんどないのですが、今回はいい映画の試写会を無料で(ま、当然ですが)観させてもらって、スポンサーからのお土産までもらって、ほんと、有り難うございました、って感じでした。

面白かったのは、一緒に観にいった一人に、30代男子がいたのですが、その彼と映画が始まる前に俳優さんの話をしていた時、彼が自分は今TVってほとんど見ない、と言うのです。

それは何故かというと、ずっとテレビっ子だった彼が、TV番組の一連のヤラセや報道や裏事情などを知るにつけ、偽りの世界に興ざめしちゃって見る気がしない、のだそうです。見るのはスポーツニュースで、お気に入りサッカーチームの勝敗くらいなのですって。

何か気持ち分かりますけどね。
虚像を見ている感じ?

私もずっとTVから発せられる波動に耐えられない時期が長くありました。

まぁしかし、それを見ている自分は誰か?ってことですしね。
そう感じている自分は誰か?

でも、TVって結構いい番組やっていることあるんですよね。
最近ではTVをつけるとそういう番組をやっていることになっています(笑)

で、彼には
「きっとアナタも、もう一巡すると、またTVを楽しめる時期がくるわよ」
って言っときました^^

これは、かなり表面的な会話の記憶ですが、彼が話題にしていたのは、期せずして「社会の闇のコントロール」の部分で、この映画のストーリーの主流として流れていたものでした。

この映画、そもそもタイトル、「ゴールデン・スランバー」というビートルズの曲をキーに使った小説があるそうで、その原作が恐らく凄くいいのでしょうね。それで、それをとても上手に映画化しているのだと思います。

《無実の男、首相暗殺犯に断定
事件のカギを握るのは、ビートルズの名曲》

このキャッチコピーから受ける印象の10倍は面白い出来です(笑)

主演の堺雅人をはじめ、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、ベンガル、貫地谷しほり、永島敏行、伊東四朗、木内みどり

など、全員が完璧にハマリ役です!

配役がすごいのか、その俳優を活かして使える監督が凄いのか、はたまた脚本がいいのか、、ま、全部でしょうけど。

原作者の伊坂幸太郎。
中村義洋監督。
きっとますます注目されるのでは?

ところで、助演ながら、香川照之は最近めざましい活躍をしていますね。カッコいいわけではないですが、芝居がすごくイイです。
「坂野上の雲」の正岡子規役や、「龍馬伝」の岩崎弥太郎役でもかなり好演しています。
昨日友人から聞いて、両親は浜綿子と市川猿之助であることを知りました。両親ともに舞台人で、やはり血は争えないって感じでしょうか。
しかも東大卒だそうで、優秀なのですね~。今後さらに楽しみな俳優さんです。

退屈な映画だと途中眠くなっちゃうのですが、今回は寝ているヒマはありませんでした。

何て言うか、タイトルの曲にしろ、ストーリー展開の中で出てくるいろんなキーアイテムや言葉、それらの使い方のセンスがすごくいいです。
好きな感じの感性ですね。

結末は、いたって理不尽でやるせないのかもしれない。
でも、それはよく考えるとそうなんだけど、それも映画を見ている方には一つの爽やかさのようなものとして、伝わってくる、そんな描き方なのです。

だからこそ、普遍的な真実、その前では、どんなものも軽く笑い飛ばせるよ。だってどっちにしたってキミが見ているものは幻想なんだぜ。それを楽しむも、はかなむのもキミ次第だ。

な~んて声さえも、後から聞こえてくるかのようなのでした。

もちろん、作者も監督も、それを声高に言ったりはしていない。

その辺りがさらに今風でよいのでしょう。

私の中で、稀に見る評価高い邦画でした。

30日よりロードショーだそうです。

 

 

アメブロも日々更新中!

 

一言、面白いです。
この映画。

まだ公開前ですが、試写会当て名人の知人が6枚(!)とか当ててくれたので、有り難く観にいってきました。

前評判が良かったので面白いんだろうな~とは思っていたものの、そもそも私あまり邦画って好きじゃなくて、わざわざ映画館に邦画を観にいくことがほとんどないのですが、今回はいい映画の試写会を無料で(ま、当然ですが)観させてもらって、スポンサーからのお土産までもらって、ほんと、有り難うございました、って感じでした。

面白かったのは、一緒に観にいった一人に、30代男子がいたのですが、その彼と映画が始まる前に俳優さんの話をしていた時、彼が自分は今TVってほとんど見ない、と言うのです。

それは何故かというと、ずっとテレビっ子だった彼が、TV番組の一連のヤラセや報道や裏事情などを知るにつけ、偽りの世界に興ざめしちゃって見る気がしない、のだそうです。見るのはスポーツニュースで、お気に入りサッカーチームの勝敗くらいなのですって。

何か気持ち分かりますけどね。
虚像を見ている感じ?

私もずっとTVから発せられる波動に耐えられない時期が長くありました。

まぁしかし、それを見ている自分は誰か?ってことですしね。
そう感じている自分は誰か?

でも、TVって結構いい番組やっていることあるんですよね。
最近ではTVをつけるとそういう番組をやっていることになっています(笑)

で、彼には
「きっとアナタも、もう一巡すると、またTVを楽しめる時期がくるわよ」
って言っときました^^

これは、かなり表面的な会話の記憶ですが、彼が話題にしていたのは、期せずして「社会の闇のコントロール」の部分で、この映画のストーリーの主流として流れていたものでした。

この映画、そもそもタイトル、「ゴールデン・スランバー」というビートルズの曲をキーに使った小説があるそうで、その原作が恐らく凄くいいのでしょうね。それで、それをとても上手に映画化しているのだと思います。

《無実の男、首相暗殺犯に断定
事件のカギを握るのは、ビートルズの名曲》

このキャッチコピーから受ける印象の10倍は面白い出来です(笑)

主演の堺雅人をはじめ、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、ベンガル、貫地谷しほり、永島敏行、伊東四朗、木内みどり

など、全員が完璧にハマリ役です!

配役がすごいのか、その俳優を活かして使える監督が凄いのか、はたまた脚本がいいのか、、ま、全部でしょうけど。

原作者の伊坂幸太郎。
中村義洋監督。
きっとますます注目されるのでは?

ところで、助演ながら、香川照之は最近めざましい活躍をしていますね。カッコいいわけではないですが、芝居がすごくイイです。
「坂野上の雲」の正岡子規役や、「龍馬伝」の岩崎弥太郎役でもかなり好演しています。
昨日友人から聞いて、両親は浜綿子と市川猿之助であることを知りました。両親ともに舞台人で、やはり血は争えないって感じでしょうか。
しかも東大卒だそうで、優秀なのですね~。今後さらに楽しみな俳優さんです。

退屈な映画だと途中眠くなっちゃうのですが、今回は寝ているヒマはありませんでした。

何て言うか、タイトルの曲にしろ、ストーリー展開の中で出てくるいろんなキーアイテムや言葉、それらの使い方のセンスがすごくいいです。
好きな感じの感性ですね。

結末は、いたって理不尽でやるせないのかもしれない。
でも、それはよく考えるとそうなんだけど、それも映画を見ている方には一つの爽やかさのようなものとして、伝わってくる、そんな描き方なのです。

だからこそ、普遍的な真実、その前では、どんなものも軽く笑い飛ばせるよ。だってどっちにしたってキミが見ているものは幻想なんだぜ。それを楽しむも、はかなむのもキミ次第だ。

な~んて声さえも、後から聞こえてくるかのようなのでした。

もちろん、作者も監督も、それを声高に言ったりはしていない。

その辺りがさらに今風でよいのでしょう。

私の中で、稀に見る評価高い邦画でした。

30日よりロードショーだそうです。

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香川照之と寺島しのぶのツーショット。映画とはカンケイないですが。。

香川照之と寺島しのぶのツーショット。映画とはカンケイないですが。。