20年ぶりに何だかとっても見たくなってDVD借りて観ました。
St.Elmo’s Fire
ベタベタの青春映画で、あの美しい音楽とともに、私のリアルタイムの青春時代を思い出させてくれます。
可愛いけど、まだあか抜けなかったデミ・ムーアと、危なっかしくてみずみずしかった頃のロブ・ロウを含む、7人の男女の仲間のお話し。
2人とも、とっても好きだった(どちらかというと過去形)ので、今見ても、その愚かしい若さが、無条件に何かを許してしまうような気持ちになります。
映画としての出来は、もしかしたらTVドラマ級、かもしれませんが、大学を卒業した若い男女の友人たちが、恋とか仕事とか、結婚とか自立とか、いろんな夢をかかげながら、愛し合ったり、挫折したり、助け合ったりする中でも、私が忘れられない好きな場面は、映画の後半で、イカれてしまったデミ・ムーアを、同じように困ったヤツのロブ・ロウが慰める場面です。
心がズタズタに疲れきってしまった友達を、しょーもない野郎だからこそ励ませる、ってところがまた素敵です。
そんなに悩んじゃって、俺には「セルフ・クリエイティッド・ドラマ(自分で造り上げたお芝居」にしか、見えないぜ。
俺も何度もやったことあるから分かるけどさ。
って。
そうなんですよね、自分がやったことあると、とてもよく気持ち分かる。
人間つらいと、何かそんなふうな「話」が必要なんだ。
真っ暗な海で、船乗りが、マストの放電を灯火にするみたいに。
だけど、本当はそんなものは存在しないんだ。
君の「80年代の女」なんて、俺は信じてなかったさ。
俺も責任ある男になろうって、必死になってたよ。。
って言って。
「80年代の女」自体が、そもそも今の若い子には通じないと思いますが、
この場面、今みると、ほんと~に深いなと思いました。
幻想の中で悩み苦しんでいる。
そして、ふと気がつくと、我に返っていて、笑っちゃう、、って。
人間、どうにもならなくなると、笑うんだ、、
って。
そんな人間の底にある「弱いけど強い」ところが好きです。
あまり意味も深く知らずに、「セントエルモス・ファイア」というタイトルに魅力を感じていた20数年前でしたが、こんなに深いからこそ、魅力的だったのかな、なんて思いました。
だって、その幻想は辛いとか、愚かしいものではあるけれど、とってもとっても美しいものでもあるから。
何とも魅力的な幻想を、追い求める地上の生活は、私たち人間にしかできず、そして、いつか人間にも出来なくなるのだろう(変な言い方だけど)、と思うからかもしれません。
必要なくなる時が、きっと来ると、こんな映画は、その時の私たちには、どう映るのだろう。
でも、何かしらDNAの中の記憶として、化石を愛おしむような(?)、古き良き時代の不便さと情緒を愛でるような、そんな気持ちがするのかもしれない。(笑)
そんな事を思った、懐かしく切ない青春時代の映画鑑賞でした。。
携帯サイトはこちらhttp://www.maria-angels.jp/m/
20年ぶりに何だかとっても見たくなってDVD借りて観ました。
St.Elmo’s Fire
ベタベタの青春映画で、あの美しい音楽とともに、私のリアルタイムの青春時代を思い出させてくれます。
可愛いけど、まだあか抜けなかったデミ・ムーアと、危なっかしくてみずみずしかった頃のロブ・ロウを含む、7人の男女の仲間のお話し。
2人とも、とっても好きだった(どちらかというと過去形)ので、今見ても、その愚かしい若さが、無条件に何かを許してしまうような気持ちになります。
映画としての出来は、もしかしたらTVドラマ級、かもしれませんが、大学を卒業した若い男女の友人たちが、恋とか仕事とか、結婚とか自立とか、いろんな夢をかかげながら、愛し合ったり、挫折したり、助け合ったりする中でも、私が忘れられない好きな場面は、映画の後半で、イカれてしまったデミ・ムーアを、同じように困ったヤツのロブ・ロウが慰める場面です。
心がズタズタに疲れきってしまった友達を、しょーもない野郎だからこそ励ませる、ってところがまた素敵です。
そんなに悩んじゃって、俺には「セルフ・クリエイティッド・ドラマ(自分で造り上げたお芝居」にしか、見えないぜ。
俺も何度もやったことあるから分かるけどさ。
って。
そうなんですよね、自分がやったことあると、とてもよく気持ち分かる。
人間つらいと、何かそんなふうな「話」が必要なんだ。
真っ暗な海で、船乗りが、マストの放電を灯火にするみたいに。
だけど、本当はそんなものは存在しないんだ。
君の「80年代の女」なんて、俺は信じてなかったさ。
俺も責任ある男になろうって、必死になってたよ。。
って言って。
「80年代の女」自体が、そもそも今の若い子には通じないと思いますが、
この場面、今みると、ほんと~に深いなと思いました。
幻想の中で悩み苦しんでいる。
そして、ふと気がつくと、我に返っていて、笑っちゃう、、って。
人間、どうにもならなくなると、笑うんだ、、
って。
そんな人間の底にある「弱いけど強い」ところが好きです。
あまり意味も深く知らずに、「セントエルモス・ファイア」というタイトルに魅力を感じていた20数年前でしたが、こんなに深いからこそ、魅力的だったのかな、なんて思いました。
だって、その幻想は辛いとか、愚かしいものではあるけれど、とってもとっても美しいものでもあるから。
何とも魅力的な幻想を、追い求める地上の生活は、私たち人間にしかできず、そして、いつか人間にも出来なくなるのだろう(変な言い方だけど)、と思うからかもしれません。
必要なくなる時が、きっと来ると、こんな映画は、その時の私たちには、どう映るのだろう。
でも、何かしらDNAの中の記憶として、化石を愛おしむような(?)、古き良き時代の不便さと情緒を愛でるような、そんな気持ちがするのかもしれない。(笑)
そんな事を思った、懐かしく切ない青春時代の映画鑑賞でした。。
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